【リアルタイムチャット】Slackライクに使える『Zulip』の魅力について解説

この記事は約9分で読めます。

※この記事にはプロモーションが含まれています。

ビジネス用途でチャットをお使いの方は多いかと思います。

日本国内で人気がある主なリアルタイムチャットは以下のとおりです。

誠ちゃん
誠ちゃん

これらには共通点があります

すべてクラウドで運用される中央集権型です!

クラウドとは?

直訳すると『雲』

つまり、存在自体が雲のようにフワッとしています💦

メリットとデメリットをまとめるとこんな感じです。

メリット:

  1. リモートアクセス
    • インターネット接続があればどこからでもアクセス可能。
  2. コスト効率
    • 初期投資が少なく、利用した分だけ料金を支払うモデルが多いため、コスト削減が可能。
  3. スケーラビリティ
    • 需要に応じてリソースを容易に増減できるため、ビジネスの成長に合わせた柔軟な対応が可能。
  4. 自動更新
    • クラウド管理者がソフトウェアの更新やセキュリティパッチを自動的に適用するため、最新の状態を維持できる。
  5. コラボレーション
    • 複数のユーザーがリアルタイムで情報を共有・編集できるため、チームワークが向上する。
  6. 可用性と信頼性
    • 高い可用性と災害復旧機能が提供されるため、業務の継続性が確保される。
  7. セキュリティ
    • 多くのクラウドプロバイダーは高度なセキュリティ対策を実施しているため、データの安全性が確保される。

デメリット:

  1. インターネット依存
    • インターネット接続が不安定な場合、アクセスや作業に支障が出る可能性がある。
  2. セキュリティリスク
    • データがクラウド上に保存されるため、プロバイダーのセキュリティ対策が不十分な場合、データ漏洩のリスクがある。
  3. カスタマイズの制限
    • オンプレミスと比べて、特定のニーズに合わせたカスタマイズが難しい場合がある。
  4. 規制対応
    • 特定の業界や地域におけるデータ保護規制に対応するための調整が必要な場合がある。
  5. サービスの依存
    • プロバイダーのサービス停止や終了による影響を受けやすい。
  6. コストの変動
    • 利用状況によって月々のコストが変動するため、予算管理が難しい場合がある。

『便利』なのは間違いありません。でも、その管理者に全てを委ねている状態って心配になりませんか?

一太郎
一太郎

国内企業ならいざ知らず、ほとんどの運用会社は外資系ですよね。ということは国内の法律内で取り締まれないこともあり得るということですよ💦

ニコニコ動画」の件もそうですが、情報インフラそのものも、情報戦のターゲットになっているということは、きちんと理解しておく必要がありそうです。

この記事を読めば、なぜ「Zulip」なのか? その理由がわかります。

Zulipとは?

Zulipは、「zoo-lip」や「zew-lip」、カタカナで表現すると「ズーリップ」や「ジューリップ」と読みます。

Zulipは、オープンソースソフトウェア(OSS)のリアルタイムチャットで、スレッドベースの会話管理を特徴としており、メッセージを「ストリーム」と「トピック」に分類して管理できるところもSlackにはない特長です。

Zulipはオープンソースソフトウェアなので、柔軟でカスタマイズ可能なコミュニケーション環境を提供することができます。

※本記事は、「Zulipバージョン8.4」について解説したものです。

Zulipの特徴

Zulipの特徴は以下のとおりです。

モバイルアプリ

下図左は、インストールしたモバイル用アプリで確認した「アカウント登録後にBotが送信したチャット」です。

クラウド型と比べても使い勝手は見劣りしません。

ビデオ会議システム

上図右は、Zulipと自動連携できる『Jitsi Meet』です。Zulipと同様、OSS(Open Source Software)です (^.^)

基本的に無制限に無料で使えます。

Zulipの機能

Zulipの主要な機能について説明します。

ストリーム

チャットは、ストリーム(Slackのチャンネルに相当)という単位で管理されます。ストリームには、3つの作成方法があります。

メッセージの送信

メッセージの送信には、主な機能として以下があります。

  • メンション機能
  • ネタバレ機能
  • ファイル添付
  • Markdown方式

メンション機能

特定の人宛てに返信したい場合に、メッセージ中に「@ユーザ名」や「@グループ」などを指定して送信できる機能です。メンション機能を使えば、相手に音声通知やデスクトップ通知でメッセージを知らせることができます。

ネタバレ機能(文章の折りたたみ)

長々と書かれた文章は、それだけでも避けられてしまう可能性が高まります

どうしても長くなってしまう文章には、ネタバレ機能(文章の折りたたみ)を活用すると便利です。

以下のようにメッセージを送信すれば、読んでもらえる確率は上昇することでしょう(^.^)

クリックすると以下のように展開されて表示されます。

後述しますが、本機能はMarkdown方式によるものです。

ファイル添付

もはやリアルタイムチャットにとって、ファイル添付はあたりまえの機能ですが、Zulipもドラッグ&ドロップやプレビュー機能が充実しています。

デフォルトでのファイルサイズ上限は25MBです。以下のとおり、大きいファイルをアップロードしようとすると即リミット越えであることを教えてくれます。

Markdown方式

Markdownが便利です。

Markdownは、プレーンテキスト形式で書かれた文書を、簡単な記法を使ってフォーマットできる言語です。

主にWebコンテンツの記述に使用されていますが、特にブログ記事、ドキュメント、READMEファイルなどで広く利用されています。

使用するためにはフォーマットを知る必要がありますが、Zulipのヘルプメニュー(?をクリック)が便利です!

例えば、以下のように入力して送信します。

以下は、その出力結果です。

誠ちゃん
誠ちゃん

手軽に文章へアクセントを付けられるので便利ですよね👍

メッセージの予約

メッセージの送信を予約することも可能です。

日付や時間を細かく設定することができ、予約したメッセージを確認・編集することも可能です。

設定した時間に自動的にメッセージが送付されます。

ボット機能

ボット機能を利用することで、APIで連携した外部のサービスやプログラムと情報のやりとりができるようになります。

ボットは擬似的なユーザとしてZulip上に存在し、ユーザ個人が作成することも可能です。

アンケートの作成

Zulipは、簡単なアンケートを作成することができます。

例えば、こんな↓感じで送信すると、

このようなアンケートが作れます。

タスクの作成

Zulipは、簡易なタスク表を作成することができます。

作成手順を以下に説明します。

/todo を送信

チャット内で「/todo」と入力して送信すると入力フォームが表示されます。

タスク名と説明を入力しましょう。

「タスクを追加」をクリック

そうすると、以下のようにタスクが追加、表示されます。

タスク完了時にチェックを入れると打消し線が入ります。

その他の機能

LDAP認証

LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)には主に2つの目的があります。それは、LDAP ディレクトリにデータを格納すること、ディレクトリにアクセスするユーザーを認証することです。

組織はLDAPを使用することにより、組織やそのユーザー、および資産(IDやパスワード)に関する情報を保存、管理、保護することができます。

詳しくは、こちらのサイトをご参照ください。

SSO認証

シングルサインオン(SSO)とは、一度の認証手続きで複数のWebアプリケーションやクラウドサービスを利用できるようにする仕組みのことを指します。

LDAP認証/SSO認証ともに大量のIDやパスワードを管理するためには有効な機能であることがわかります。言い換えると、中小企業など小規模経営の場合は必ずしも必要な機能ではありません。外部サービスを利用することにもなるので細心の注意が必要です。

アクセス権限の管理

管理者は、ユーザー自身がメールアドレスなどのアカウント情報を変更できないように設定したり、トークルームの作成可否を個々に設定できるなど、アクセス権限を細かくカスタマイズできます。

まとめ

Zulipの特長をまとめると以下のとおりです。

  • ウェブブラウザでの利用が可能
  • トピック形式で会話を管理することができる
  • モバイルアプリが使える
  • ビデオ会議システムとの連携が容易
  • メッセージの送信機能が豊富(特にMarkDown方式は便利)
  • 予約機能
  • ボット機能
  • アンケートの作成
  • タスクの作成
  • LDAP/SSO認証
  • 権限管理

これだけでも魅力的ですが、何といっても、Zulipはオープンソースソフトウェア(Open Source Software)であるということが最大の魅力です。なぜなら、OSSは『安心・安全』だからです。

OSSについて詳しく知りたい方は、こちら

誠ちゃん
誠ちゃん

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました