難聴の兆候が出てきたのが50過ぎてから。^^;
深夜床に就いたときの耳鳴りに気付いたのが最初でした。
これも老化現象のひとつとして症状自体はあきらめ気味でしたが、周りとのコミュニケーションを考えると「ほったらかし」というわけにはいきません。^^;
そこで、定番の補聴器です。
調べると、高い、高い。💦
しかも、販売店で扱っている製品はほとんど海外メーカーなのです。
この時点で、「自分でよく調べてから買おう」と決めました。(^^♪
本記事を読めば、補聴器ではなくても、集音器の『オリーブスマートイヤープラス』という選択肢があることに気付けますよ。
補聴器は医療機器
まずは補聴器の特長を理解することが大事です。
購入する前に
補聴器は、集音器とは違い『専門医の診断を受けて専門店で購入するもの』です。
補聴器は、専門家による調整を必要とする「医療機器」であり、集音器のようにインターネットや家電量販店で購入できるものではありません。
厚労省のサイトにも、『補聴器を購入する前に』というページが公開されているので、購入を検討されている場合は一読されることをお勧めします。
補聴器の種類
厚労省のサイトには、補聴器の種類に関して以下のような説明があります。
「ポケット型」は比較的安価ですが、「耳かけ型」および「耳あな型」は価格帯が広いのが特長です。
下表は補聴器の世界シェアです。
メーカー名 | シェア率 | 国 |
フォナック | 31% | スイス |
オーティコン | 30% | デンマーク |
シグニア | 19% | ドイツ |
GNリサウンド | 15% | デンマーク |
スターキー | 4% | アメリカ |
その他 | 1% | 日本など |
国内メーカーは、その他1%以下の中でありメーカーも限られます。
補聴器トラブル
高価なためか、トラブルも多いようです。
これだけ価格帯が広いと、その価格の妥当性を一般消費者が個人の判断だけで行うのは困難です。信用できるかかりつけ医に相談するようにしましょう。
信用できるかかりつけ医? 拙者は、この時点で「補聴器」はあきらめました。(‘◇’)ゞ
集音器と補聴器の違い
「集音器」は、日常生活で聞こえてくる音を大きくするための機器です。
「補聴器」と名乗るためには、厚生労働省に医療機器として認定される必要がありますが、「集音器」は「家電」というカテゴリーに分類されるため、ネットや店頭販売で気軽に購入できるメリットがあります。
「補聴器」としての基準は満たしていないものの、聞こえをサポートする機器全般が「集音器」と呼ばれます。
対象者の違い
集音器は、言葉が聞き取りづらくなってきたなどの、聴力の低下を感じ初めた軽度難聴の人向けで、補聴器は医師の診断により、難聴と診断された人や耳の持病がある人向けです。
販売方法の違い
集音器は家電であるため、家電量販店やオンラインでの購入が可能ですが、補聴器は医療機関での診断や処方せんが必要なため、専門店や補聴器を取り扱う眼鏡屋で購入するのが一般的です。
価格の違い
前述したように、補聴器と集音器の最大の違いは「価格」の違いでしょう。
但し、集音器も搭載している機能や性能によって価格が大幅に変わります。近年では、機能や性能が高くなっているため相場価格は上昇傾向にあります。
聞こえのトレーニング
補聴器および集音器の難しさとして、「慣れるまでのトレーニング期間」というものがあります。
購入しても「合わない」と感じて、すぐに装着をやめてしまう人は意外に多いといいます。「音がうるさい」、「聞きたい音が大きくならない」と感じる人は少なくないようです。
補聴器に慣れるまでには、3ヶ月程度かかると言われています。
つまり、脳には「聞こえのトレーニング期間」が必要なのです。
効果が出るまでには「時間という高いコストがかかる」 ということですね。
おすすめ集音器
高額で購入し、3か月という長い期間をかけて試したものが、ほとんど効果がなかったらどうなります?
トラブルが絶えない理由はそこにあると思います。💦
そこで、提案です。^^;
まずは、安価で自由度の高い集音器で試してみませんか?
万が一、期待した効果が出なかったとしてもダメージは小さく済みますから。
ここからは、実際に購入して試してみたレビューを含みます。
『オリーブスマートイヤープラス』という集音器
最初に目に留まった理由は、そのデザインです。^^;
ほとんどBluetoothイヤホンです。とても補聴器には見えませんよね?
スマホと連携
「マイオリーブ」という専用アプリをインストールして使用します。
以下は「マイオリーブ」3つの特長です。
シーンに合わせてワンタッチで音のモード切り替え
会議やTV、外出時など、シーン合わせてモード切り替えが可能。「パワー」「ノーマル」「マイルド」の3つのモードがあり、その場で簡単に音の設定を切り替えることができます。
音量バーの上げ下げでより細やかな微調整も可能
音量バーの上げ下げにより、音の微調整を行ったり、特定のシーンに合わせた音の設定を自由に作成したりすることができます。ご利用シーンに合わせた音などお好みの調整をカスタマイズして保存できます。
たった5分で簡単設定 音の調整テスト
アプリに搭載された「音の調整テスト」で、あなたの聞こえの状態をチェックすることができ、その結果に基づいて、より快適に聞こえる音の設定をオリーブスマートイヤープラスに反映することができます。
それぞれ、左耳、右耳で『聞こえテスト』をいつでも行うことができ、そのテスト結果を『オリーブスマートイヤープラス』へ反映することで自動調整できます。また、履歴として残せるため、経過状況を記録することができるのも大きなメリットです。
下の図は、聞こえテストの実施結果サンプル(250Hzから8kHzまでの9チャンネル)です。
いつでもどこでも自分専用にカスタマイズ
店舗に行かなくてもスマホで音調整が可能です。 いつでもどこでも、自分でスマートに音を最適化できます。
ヒアリングマネジメントという使い方
- 周囲の騒音状況がすぐにわかる
- 自分の聞こえの状態がわかります
まとめ
特に触れませんでしたが、集音器である『オリーブスマートイヤープラス』は、Bluetoothイヤホンとしても普通に使えます。スマホで再生するYouTube動画や音楽再生、電話や音声チャットなど、いろんな用途に幅広く使えるのです。
また、電話に集中したい時など、ボタンひとつで外部からの入力をシャットアウトできるので簡単に会話に集中することができます。
集音器と聞くと、単純にボリュームを上げているだけだから『うるさく聞こえる』、『人の声が聞きずらい』と考えられがちですが、近頃の集音器は技術の進歩もあり、そうでもないようです。
実際、補聴器(販売価格60万円)をレンタルで借りて使用した印象では、ほとんど差異は感じませんでしたよ。
アナログ時代は、部品が小さく、しかも多チャンネルの周波数帯域で調整が必要という特殊な技術的背景もあり高額な価格設定になっていたんだと想像します。
今はデジタル技術の進歩(特に半導体の微細化)により、ローコスト化のハードルは低くなっているはずです。
なのに、なぜ補聴器は高いままなの?
その答えはズバリ! 役所が絡んでいるからに違いありません。💦
つまり、『オリーブスマートイヤープラス』が、『補聴器』ではなく、『集音器』として販売している理由はここにあると思います。
とは言っても、「集音器は軽度難聴の場合のみ」と考えるべきです。まずは、『信用できるかかりつけ医』に相談するようにしましょう。但し、『信用できる』医者に限られるということを肝に銘じておかねばなりませんよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!