暗号資産業界で今注目を集めているプロジェクトの一つが、Cardano(カルダノ)エコシステムから生まれたMidnight(ミッドナイト)です。
本記事を読めば、Midnightの概要や仕組み、トークン情報、エアドロップの詳細などを理解することができます。
Midnight(ミッドナイト)とは?
Midnightとは、Cardanoブロックチェーンを基盤とするプライバシー重視のパートナーチェーンです。
個人情報や機密情報をブロックチェーン上で安全に扱うために設計されており、次世代のWeb3アプリケーションを支える中核技術と期待されています。

特徴と仕組み
Midnightは「サイドチェーン」ではなく、パートナーチェーンとしてCardanoと並行して動作する独立性の高いチェーンです。
特徴 | 内容 |
---|---|
プライバシー保護 | ゼロ知識証明(ZKP)を活用し、利用者の機密情報を秘匿したままブロックチェーン処理が可能。 |
RegTech対応 | KYCやAMLなど、法的規制に対応しやすい構造。金融・医療など高度なプライバシー要件を満たせる。 |
TypeScriptベース | 開発言語「Compact」を使い、JavaScript/TypeScript系開発者にとって参入障壁が低い。 |
Cardanoとの連携 | Cardanoと相互運用可能なパートナーチェーン。データ転送や資産移動の連携が可能。 |
エンタープライズ用途に最適 | 企業や公共機関がWeb3技術を活用する際の安全性・透明性・遵法性を担保。 |
プライバシー重視
個人情報や機密情報をブロックチェーン上で安全に扱うために設計されている

何のために必要なの?と思いますよね。
以下に説明します。
具体的には、「ゼロ知識証明(ZKP)Zero-Knowledge Proof」という技術を使うことで、
- 自分が知っていることだけを証明し、
- 相手に情報を渡さない、
- 安全でプライバシーを守る。
ということです。
具体的な用途をあげると下表のようなものが考えられます。
アプリケーション領域 | 使用例 | ZKPのメリット |
---|---|---|
本人確認(ID) | eKYCで「成人である」ことだけを証明 | 年齢などの条件を証明するだけで、名前や生年月日は非公開のまま |
Webログイン | パスワードレス認証 | パスワードを送信せずに認証できるため、漏洩リスクを大幅に削減 |
金融取引(DeFi) | 匿名での送金・ローン申請・信用スコア | 送金額やアドレスを隠したまま、正当性を第三者に証明できる |
選挙・投票 | ブロックチェーン上での匿名投票 | 誰がどの票を投じたかを秘匿したまま、有効票であることを証明 |
医療データ共有 | 健康状態や検査結果の一部だけを証明 | プライバシーを保ちつつ「コロナ陰性」などを証明可能 |
サプライチェーン管理 | 正規ルートで流通したことの証明 | 具体的な企業名を伏せつつ、信頼できる経路を証明 |

つまり、管理者を信用できない場合(例えば自公政権 ^^; )においても、個人情報の漏洩を心配する必要がなくなります。
トークン情報:NIGHTとDUST
Midnightには2種類のトークンが存在します。
1. NIGHT(ナイト)
- 役割:ガバナンス・ステーキングなどに使用されるユーティリティトークン
- 最大供給量:30,000,000,000(300億)NIGHT
- 価格(2025年8月時点):約 $0.00036(※参考値、変動あり)
2. DUST(ダスト)
- 役割:取引手数料やネットワークリソース管理に使用される内部トークン
エアドロップ情報(Glacier Drop)
MidnightはADA保有者向けのエアドロップ「Glacier Drop」を実施中です。
参加条件(2025年時点)
- Cardanoのステーキングウォレット(DaedalusやYoroiなど)にADAを保有していること
- Snapshotが取られた日時(2025年6月11日午前9時に取得済)にADAを保有していたウォレットが対象
- 配布は段階的(360日間で解放)
エアドロップ対象者には自動的にNIGHTトークンが割り当てられる仕組みで、配布割合の50%はADA保有者へ優先されます。
将来性と市場の評価
Midnightは、以下のような期待を集めています。
- 企業や組織がWeb3アプリケーションを導入する際の「プライバシー管理」に対応
- Cardanoの堅牢なセキュリティ基盤を活かした次世代アーキテクチャ
- 2025年後半以降、実用的なユースケース(医療・金融・政府系DAppなど)の登場が期待されている
現在は開発段階にありますが、Gate.ioなどで一部取引可能で、投資家や開発者からの注目が高まっています。
注意点とリスク
- Midnight自体は合法なプロジェクトですが、将来の法規制によって使い方が制限される可能性があります
- トークンの価格変動が激しいため、投資にはリスク管理が必須
- 未知数の部分が多く、必ず公式ドキュメントや正規ルートから情報収集を行いましょう
まとめ
Midnightは、Cardanoを起点とした次世代ブロックチェーンプロジェクトとして、大きな可能性を秘めています。
特に、プライバシー・セキュリティ・規制対応が求められるDApps分野での展開が注目されています。
開発者や起業家にとっても大きなチャンスとなるかもしれません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!