【トークンエコノミーとは?】ブロックチェーンがもたらす「新しい資本主義」

この記事は約7分で読めます。

※この記事にはプロモーションが含まれています。

首相が「新しい資本主義」と言ったのは記憶に新しいところです。

あなたは、「新しい資本主義」って、どういうものか理解できていますか?

私にはどういうことなのか、さっぱりわかりません。💦

ちなみに、政府広報には以下のように書かれています。

市場に依存し過ぎたことで、公平な分配が行われず生じた、格差や貧困の拡大。市場や競争の効率性を重視し過ぎたことによる、中長期的投資の不足、そして持続可能性の喪失。行き過ぎた集中によって生じた、都市と地方の格差。自然に負荷をかけ過ぎたことによって深刻化した、気候変動問題。分厚い中間層の衰退がもたらした、健全な民主主義の危機。

世界でこうした問題への危機感が高まっていることを背景に、市場に任せれば全てが上手くいくという、新自由主義的な考え方が生んだ、様々な弊害を乗り越え、持続可能な経済社会の実現に向けた、歴史的スケールでの「経済社会変革」の動きが始まっています。

成長と分配のこう循環じゅんかんによる「新しい資本主義」によって、官と民が全体像を共有し、協働することで、国民一人ひとりが豊かで、生き生きと暮らせる社会を作っていきます。

政府広報オンライン > 新しい資本主義の実現に向けて

もっともらしい言葉が並んでいますが、この内容に疑問符が付かない人はいないのでは?と思います。

課題には共感できても、「成長と分配の好循環」をどのように実現するの?

「新しい資本主義」というより、「良き時代の日本を取り戻す」と言われた方がピンときますけどね💦

日本式の資本主義で上手くやってきたのが、バブル期までの『ジャパン・アズ・ナンバーワン』だったのだと思います。

本音としては、その時代に戻したいけど、そんなことは世界(米国)が許してくれないから「新しい資本主義」という言葉で濁しているだけのように聞こえます。

つまり、外国資本に富を吸い上げられてしまう仕組みを作られてしまったことが最大の原因なのです。

プラザ合意」を起点に、それが始まったのは明らかですね。。

1985年~1988年までの為替レート(日次)

急激な円高が進み、バブル期を経て、そして崩壊

そこから30年、日本経済が再び浮上することはなく、ここまできました。

誠ちゃん
誠ちゃん

プラザ合意後の経済政策は完全に失敗だったと言っているようなものです。💦

さらに、日本固有の問題だけに留まりません。今は近代資本主義の終焉を迎えていると言っても過言ではないかもしれません。

そんな中、「トークンエコノミー」という言葉が注目されていることはご存知でしょうか?

本記事は、トークンエコノミーが作る新しい経済圏について、わかりやすく解説します。

トークンエコノミーとは?

「トークンエコノミー」を一言でいうと、「トークン」というデジタル通貨を使った新しい経済圏のことです。

でも、これまでずっと法定通貨の世界で生きてきた我々にとって、「トークンエコノミー」と言われても、いまひとつピンときませんよね?

トークンエコノミーのトークンは「代替通貨」を意味するデジタル通貨で、エコノミーは、「経済圏」を指すので、「代替通貨」による「経済圏」という意味になります。

トークンエコノミーのメリット

  1. 少額決済が気軽にできる
  2. ニッチ市場にも価値を生み出せる
  3. 公平な収益配分をする仕組み

順を追って説明します。

少額決済が気軽にできる

トークンエコノミーの第一のメリットは、円やドルなどの法定通貨と違い、少額決済が気軽にできるということです。

身近な実施例として、クリエイターがコンテンツを投稿し、それに対して別のユーザーが「いいね」したり、コメントしたりする投稿サイトがあるとしましょう。

いいね!

こういう場合、投稿されたコンテンツを生み出したクリエイターに対して、ユーザーが直接お金を支払うことは容易ではありません。

なぜなら、数円~数百円程度のお金をわざわざ銀行口座を介して振り込むことはしませんし、手数料が気にならない程の多額な金額を振り込むユーザーもいないためです。つまり、大勢の人々に感動を与えるような価値ある投稿を行っても、それが直接報酬に繋がることはありませんでした。

でも、投稿サイトがトークンエコノミー(デジタル通貨)だったらどうなるでしょうか?

「いいね!」ひとつが1円だったとして、1,000人から「いいね!」をもらえると、¥1,000という価値が生まれるということです。

ニッチ市場にも価値を生み出せる

トークンエコノミーが持つ少額決済という特長により、クリエーターが投稿したコンテンツに大きな価値が生まれるということはお分かり頂けたかと思いますが、実はこれだけには留まらない可能性を持っているのがトークンエコノミーが持つ第二のメリットなのです。

投稿サイトに関することで考えても、価値が生まれるのはクリエーターからの投稿だけとは限りません。例えば、バカ受けするコメントをした人にも価値が生まれる可能性は大いにあるのです。

ネット上には様々なブログや動画サイトが存在しますが、これらには生産者としての価値だけではなく、サービス自体を発展させるような貢献者」にも大きな価値があるといえます。先ほど述べたコメントなどがこれにあたります。

公平な収益配分をする仕組み

本来であれば、SNSやレビューサイトなどで自らコンテンツを生み出す「生産者」だけではなく、「貢献者」にもしかるべき還元がされるべきなのですが、旧来の経済システムでは公平な収益配分をする仕組みを構築するのは技術的に困難でした。

この課題に対しては、ブロックチェーンの特性を活かしたトークンエコノミーで解決できます。

ブロックチェーンをベースに構築されたトークンエコノミーでは、ユーザーがサービス内の貢献度によってトークンを受け取ることができるようになるためです。

ブロックチェーンは、従来の中央集権型のシステムと違い、分散型台帳とも呼ばれ、信用を担保する中央管理者がいなくとも、大勢の参加者で台帳を共有しあうことにより、お金やサービスなどの取引や約束ごとを安価に安全に記録できる技術です。

さらに、ユーザーはトークンを受け取れるだけでなく、サービスが成長することによってそのトークン自体の価値が上がる可能性もあります。そうなると、ユーザーにインセンティブが働き、サービスがより一層成長することにもなります。

基幹となるブロックチェーン

この新しい経済圏が従来と違うところは、円やドルといった法定通貨ではなく、「トークン」というデジタル通貨を用いて、価値観を共有できる人々だけの経済圏内で経済を循環させることができるようになるということです。

その基幹となる技術がブロックチェーンです。

一般的にブロックチェーンというと「暗号資産」をイメージされる方が多いと思います。確かに、最初にブロックチェーンが採用されたのがビットコインという暗号資産なので今でも筆頭です。

ビットコインについては、詳しく解説した記事を書いていますのでご参考にされて下さい。

暗号資産は「通貨」としての用途に留まらず、ビットコインの「デジタルゴールド」としての価値、それから本記事のテーマでもある「トークンエコノミー」などに使用される「スマートコントラクト」機能を持ったデジタル通貨としての価値、他にも国際送金に特化したデジタル通貨など、多方面に多様化しながら成長しています。

詳しくは、「イーサリアム」について書いた記事が参考になるかと思います。

まとめ

冒頭にも書いたように、トークンエコノミーとは、「トークン」というデジタル通貨を使った新しい経済圏のことです。

トークンはブロックチェーン技術を採用しており、データや「信用」というものを可視化して暗号化することで、改ざんを無くし、データの信頼性・透明性と高いセキュリティ性を確保することができます。

つまり、その経済圏内での活動は全て可視化され、全ての取引は誤魔化されないということです。

世界全体で近代資本主義というものが衰退していく中で、トークンエコノミーという「新しい資本主義によって、今までとは全く違う本当の循環型経済が台頭してくることを強く望みます。

誠ちゃん
誠ちゃん

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

BITPOINT
error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました