LINE使用のリスク理解と、その対策は十分にできてますか?
デフォルト(初期設定)のまま使っている人は設定の見直しをおすすめします。
それにしても、LINEの「プライバシー管理」は難解です。💦
わざとじゃないの?
故意かどうかはわかりません💦が、よく理解もせずに使っている人は意外に多いのかもしれません。
ところで、LINE並みの機能を持った純国産メッセージアプリがあることはご存知でしょうか?
そのアプリは、「プラスメッセージ」といいます。
本記事を読むことで、LINE並みの機能で、LINEより「安心安全」なメッセージアプリ『プラスメッセージ』の特長および使い方を理解することができます。
「プラスメッセージ」とは?
プラスメッセージは、RCS(Rich Communication Service)規格としてNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手3キャリアが合同で提供しているサービスです。
歴史
- 2008年9月:GSM AssociationにてRCS(Rich Communication Service)の仕様策定を開始
- 2009年4月:日本でもRCSの技術的な検討を開始
- 2010年3月:NTT・NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク・イーモバイルの5社でRCSの試験運用を開始
- 2018年4月:NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの3社が共同で「+メッセージ」サービス開始を発表
- 2020年11月:NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクは利用者が2000万人を突破したと発表
- 2021年9月:NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク傘下のサブブランド(LINEMO含む)並びに3社の回線を利用しているMVNOにも順次対応すると発表、同日にKDDIの回線を利用しているMVNOへの対応が開始
- 2021年11月:NTTドコモの回線を利用しているMVNOへ対応開始
- 2022年6月:ソフトバンク傘下のサブブランドであるY!mobile・LINEMOおよびMVNOでサービス開始
- 2022年7月:「+メッセージ」がマイナンバーカードでの公的個人認証に対応開始
- 2022年12月:利用者が3000万人を突破したと発表
LINEのサービス開始は2011年6月なので、約7年遅れのサービス開始ということになります。
LINEの日本国内月間利用者数は、9,500万人(2023年3月時点)とのことなので、その約1/3のユーザー数ということですね。
最も注目すべきは、2022年7月から始まったマイナンバーカードでの公的個人認証への対応です。そのメリットについてはあらためて記事にする予定です。
電話番号だけで無料で使える「プラスメッセージ」
「プラスメッセージ」は、電話番号を使ってメッセージのやりとりを行うため、IDやパスワードを発行するといったアカウントの作成は不要です。
「プラスメッセージ」は、アプリをダウンロードするだけで無料で利用でき、テキストのほかにも写真や動画、地図情報、スタンプなどを相互に送信し合うことも可能です。
「プラスメッセージ」は、複数人のグループを作成することも可能で、グループで写真や動画を共有することも簡単に行えます。
サービス開始時は、大手キャリアのみのサービスでしたが、現在は格安SIMやMVNOユーザーまで利用対象が拡大しています。
セキュリティレベルが高い
「プラスメッセージ」は、登録した電話番号に紐づいたスマホからしか利用できません。
スマホが盗まれない限り、第3者による「なりすましアカウント」からの不正ログインは不可能です。
サービスを開発・提供しているのは、国内企業であるNTTドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアです。
LINEの個人情報流出問題以降、行政サービスではLINE公式アカウント代替案としてSMSと「プラスメッセージ」の併用が検討され続けています。両サービスは非常に親和性が高く、今後の行政手続きの助けとして利用の検討が進んでいくと予想されます。
SMSとの違い
SMSも「プラスメッセージ」と同様に携帯電話番号でやり取りしますが、使用できる機能や文字数制限などの違いがあります。主な違いは下記のとおりです。
プラスメッセージ | SMS | |
送信料 | データ通信料金内 | 3円〜33円程度/通(*1) |
既読確認 | ○ | × |
添付ファイル | ○(音声、位置情報、PDF等) | × |
最大文字数 | 全角2,730文字 | 全角670文字 |
写真・動画 | ○ | × |
スタンプ | ○ | × |
グループメッセージ | ○ | × |
プラスメッセージは写真・動画・スタンプ・添付ファイルを送受信できることがSMSとの最大の違いです。テキストの最大文字数もSMSに対して4倍以上あります。また、既読確認の機能は設定でON/OFFを切り替え可能です。
LINEとの違い
プラスメッセージとLINEは、いずれもメッセージアプリですが、以下の違いがあります。
プラスメッセージ | LINE | |
アカウントID登録 | 不要 | 必要 |
利用対象 | 一部ユーザーに限定 | 全てのユーザー |
グループ参加 | 自動参加 | 参加・拒否の選択可 |
最大文字数 | 全角2,730文字 | 全角1万文字 |
写真・動画 | ○ | ○ |
スタンプ | ○ | ○ |
既読確認 | ○(ON/OFFの切り替え可) | ○ |
添付ファイル | ○ | ○ |
LINEはアカウント登録が必要ですが、プラスメッセージはアプリをダウンロードするだけで使えます。また、プラスメッセージでは、既読機能のON/OFFの切替機能と、グループトークで誰が既読したのかわかる機能も付いています。
プラスメッセージの使用料金
プラスメッセージの月額使用料は無料です。
基本的にデータ通信を使って送受信を行うため通話料は発生しません。SMSは、文字数に応じて3円〜33円程度の通話料がかかりますが、プラスメッセージではデータ通信量を消費するのみです。
スマホの料金プランが通信料定額サービスの場合は料金内でプラスメッセージを利用でき、自宅や外出先でWi-Fiや光回線を使う場合もプラスメッセージの利用料は実質無料となります。
メッセージを送る相手がプラスメッセージのアプリを利用していない場合は、SMS扱いとなるので注意が必要です。
プラスメッセージのデメリット
プラスメッセージには以下のデメリットがあります。
プラスメッセージは、利用できる携帯キャリアや回線ユーザーが限られます。
サービス開始当初は大手3キャリアに限定されていましたが、下表(2024年1月現在)のとおりMVNOにも拡大されています。
プラスメッセージを使用できるユーザー | プラスメッセージを使用できないユーザー |
・ドコモユーザー(ahamo含む) ・ドコモ回線のMVNO(SMS契約が前提) ・auユーザー ・au回線のMVNO(SMS契約が前提) ・ソフトバンクユーザー ・ソフトバンク回線のMVNO(SMS契約が前提) | ・大手3キャリア以外のユーザー ・大手3キャリア回線ではないMVNO利用者 ・SMS契約をしていないユーザー |
プラスメッセージは、機能が少ない。
プラスメッセージは基本的に「メッセージ」機能に特化した仕様です。
LINEのように「ウォレット」や「音楽配信」「漫画配信」「クーポン」といった多様な機能は備えていません。
プラスメッセージは、スタンプの種類が少ない。
プラスメッセージは、900種類以上ものスタンプが無料で利用可能ですが、LINEと比較するとラインナップの少なさは否めません。
プラスメッセージの使い方
「プラスメッセージ(+メッセージ)」は、通称「プラメ」と呼ばれています。
以下、「プラメ」の使い方です。
プラメを送れる相手は?
まず、プラメのアプリ画面の左下にある「連絡先」を開きます。
プラメの連絡先はスマホ本体の連絡先と連動しています。したがって、スマホの連絡先を使用していれば、あらためてプラメの「連絡先」にゼロから登録する必要はありません。
すぐにメッセージを送れる相手は、名前の右側に表示された「アイコン」が目印になります。
「アイコン」がない人にもそのままメッセージは送れますが、SMS(有料)での送信になるため注意しましょう。
プラメに招待する
「連絡先に登録している人」をプラメに招待する方法
プラメの連絡先に「アイコン」がない人に対し、プラメに招待するやり方です。
- アプリの画面左下にある「連絡先」をタップします。
- プラメアイコンがついていない人の名前をタップします。
- プロフィール画像の下にある、「+メッセージに招待する」をタップします。
- メッセージ入力部分に「【+メッセージへご招待】アプリはこちら」というメッセージと 招待URLが入力されているのを確認し、メッセージを送信します。
「連絡先に登録していない人」をプラメに招待する方法
相手の電話番号は不明だけど、LINEやInstagramなどのSNSで繋がっている友だちも多いのではないでしょうか?
以下は、そんなSNSだけで繋がっている友だちをプラメに招待するやり方です。
- アプリの左上にある「メニューアイコン」をタップします。
- 画面中央の「+メッセージに招待する」をタップします。
- 招待したい人と繋がっているアプリを選択します。
- 入力部分に「【+メッセージへご招待】アプリはこちら」というメッセージと招待URLが 入力されているのを確認し、メッセージを送信します。
メッセージを送る
次はメッセージの送り方です。
連絡先一覧で「プラメアイコン」がついている人の中から、送りたい相手を1人選びメッセージを送ります。
- 送りたい相手を選んで、相手の名前をタップします。
- 「メッセージ」のアイコンをタップします。
- 画面下の「メッセージを入力」部分にメッセージを入力して、送信します。
使い方はLINEとほぼ変わらないですよ!
複数人で「グループメッセージ」を送る
プラメは、LINEと同じように複数人でのやりとり(グループメッセージ)も可能です。
しかも、最大【100人】までメンバーを追加できます。
グループを作る方法も超簡単!
- メッセージ画面右下にある「+マーク」をタップします。
- 画面右下に「新しいメッセージ」「新しいグループメッセージ」が表示されたら、「新しいグループメッセージ」の方をタップします。
- 連絡先一覧で、「プラメアイコン」がついている人の中から、グループに追加したい相手の名前をタップします。★画面の上部に、追加したい人の名前が表示されます。
- グループに追加したい人を全てタップしたら、画面右上のOKをタップします。
- グループ名を入力し、画面右上のOKをタップします。(後から変更することも可能)
- メッセージ画面に切り替わり「招待しました」の文字が表示されたらグループ設定は完了です。
まとめ
プラスメッセージ(通称:プラメ)が、LINEと同等の使い易さであることは理解して頂けたかと思います。
音声通話は出来ないなど機能面ではLINEより劣りますが、そもそも、何から何まで「ごちゃ混ぜ」にして使うとろくなことはありません💦
最大のメリットは、「高セキュリティ」であるということです。
本記事では触れませんでしたが、「公式アカウント」もあります。
プラスメッセージは金融機関や保険会社にも対応した高い安全性
プラスメッセージは大手3キャリアのより提供されているサービスのため、高い安全性とセキュリティ体制を誇ります。
出典:CM.com > LINEの代替案は?SMSと+メッセージ配信サービスがおすすめ
法人で利用する場合は公式アカウントは各キャリアへアカウント開設申請手続きと承認が必要となります。承認された企業は、会社ロゴやサービス名などを明記できるアカウントを開設できます。
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公式アカウントから配信される消費者向けメッセージはフィッシング詐欺の被害を受けにくく、なりすまし防止対策ツールとしても利用可能です 。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!