【不都合な真実】自由に飛べない「横田空域」

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西(九州方面など)から飛び立って羽田に着陸するとき、なぜ「房総半島を撫でるように迂回して」から着陸するのだろう?と疑問に思ったことはありませんか?

そこには「この国の闇」を象徴する『陰謀論』として、はるか昔から巷では語られていました💦

東京上空は日本の飛行機は自由に飛べない

我が国の空、しかも首都東京の真上、そんなわけね~だろ!と、大多数の国民はそう思っていました。

しかし、近年では、紛れもない事実ということが明るみに出るようになってきました。

そのことは、防衛省の防衛白書にも「(解説)横田空域」というレポートが掲載されており、誰でも確認することができます。是非、自らの目で確認してみましょう。

そこには、『あり得べき全面返還』ともあります。

国士くん
国士くん

でも、戦後79年も経つのにほとんど変わってないよね。。

そこには、れっきとした理由があるのです。

本記事を読めば、その理由がわかります。

はじめに

この記事は、『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』(著:矢部宏治)から要点を抜粋して書いたものになります。詳しくは書籍購入をおすすめします。

普通の国ではない

おかしい。不思議だ!どう考えても普通の国ではない。

誰でも一度はそう思ったことがあるのでは?という著者の問いから始まります。

誠ちゃん
誠ちゃん

一度どころか、近頃は日々のニュースで、ほぼ毎日「おかしい」と感じますけど、、💦

「横田空域」という奇怪なものが存在するのは世界を見まわしてみても日本だけ

エリート官僚もよくわかっていない

2017年当時のものですが、驚くべき「くだり」があります。

 私が7年前にこの事実に知ったときに驚いたのは、日本のエリート官僚と呼ばれる人たちが、この問題について、ほとんど何も知識を持っていないということでした。

 まず、多くの官僚たちが「横田空域」の存在そのものを知らない。ごくまれに知っている人がいても、なぜそんなものが首都圏上空に存在するかについては、もちろんまったくわかっていない。

出典:『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』

国を司る行政マンたちが、まったくわかっていないだと。。💦

つまり、これが戦後レジームの本質的な問題なのです。(-_-;)

世田谷区、中野区、杉並区の上空も

そもそも「横田空域」とはどの辺りのことなのでしょうか?

出典:東京都都市整備局

横田空域は、東京都の西部(福生市など)にある米軍横田基地が管理する空域のことです。

もっとも高いところは海抜7,000メートルなので、ヒマラヤ山脈のような巨大な米軍専用区域が、日本の空を分断してしまっている状態です。

米軍基地は沖縄だけの問題でしょう?と思っていた首都圏のみなさん、そうではないということは下図からもお解かりでしょう。

出典:『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』図2

横田空域の境界を駅でいうと、上板橋駅、江古田駅、沼袋駅、中野駅、代田橋駅、等々力駅のほぼ上空を南北に走っています。

この境界線の内側上空であれば、米軍はどんな軍事演習をすることも可能ですし、日本政府からその許可を得る必要もないのです。

もしも、この空域内でオスプレイが墜落して死者が出ても、事故の原因が日本側に公表されることはありませんし、正当な補償がなされることもないでしょう。何故なら、過去(1977年9月27日)に同じ横田空域内で起きた「横浜市緑区(現:青葉区)での米軍ファントム機・墜落事件」の例を見れば明らかだからです。

 このときは「死者二名、重軽傷者六名、家屋全焼一棟、損壊三棟」という大事故だったにもかかわらず、パラシュートで脱出した米兵二名は、現場へ急行した自衛隊機によって厚木基地に運ばれ、その後、いつのまにかアメリカへ帰国。裁判で事故の調査報告書の公表を求めた被告者たちには、「日付も作成者の名前もない報告書の要旨」が示されただけでした。

出典:『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』

これで主権国家といえるでしょうか?

岩国空域

米軍が支配する空域はこのほかに2つあります。

ひとつが中国・四国地方にある『岩国空域』、もうひとつが沖縄にあった『嘉手納空域』です。

『嘉手納空域』が、あえて過去形なのには理由(後述)があります。

出典:『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』図3

「横田空域」と同様、この「岩国空域」もまた、山口県、愛媛県、広島県、島根県の四県にまたがり、日本海上空から四国上空までを覆う巨大な米軍管理空域となっています。

2016年にオバマ大統領(当時)が広島を訪問したときは、中部国際空港から大統領専用機で米軍・岩国基地に移動し、この「岩国空域」を通って海兵隊の軍用ヘリで原爆ドームへ向かいました。

わずか四〇キロ、車でも一時間で移動できる距離をわざわざ軍用機を使い、しかも四機のオスプレイに先導されるかたちで移動したのです。

日本の上空を事実上自由に、自国の軍用機を引き連れて移動することができる。という、皮肉にもそうした歪んだ現実世界の姿をまざまざと見せつけられたと言えます。

これらのことにも驚きますが、私たち日本人がもっとも注目すべきポイントがあると筆者は言います。

『この横田と岩国にある巨大な米軍の管理空域について、国内法の根拠はなにもない』と。

国士くん
国士くん

どういうことなの?

その答えは、沖縄にありました。

沖縄の現実

最後のひとつが沖縄にある『嘉手納空域』です。

出典:『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』図4

嘉手納空域とはつまり、沖縄本島の上空はすべて米軍に支配されているという意味なのです。

 …本土へ復帰したあとも、その状態は変わらず継続した。それが「嘉手納空域」の本当の意味だったということが、この図を見れば一目でおわかりになると思います。

出典:『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』

二〇一〇年に変換されたはずなのに

沖縄に旅行に行かれた方ならわかると思いますが、那覇空港に着陸するとき、何十キロも手前からグッと高度を下げて、かなりの時間、低空飛行をすることはご存知でしょう。

もちろん、それは乗客へのサービスのためにやっているわけではありません💦

米軍の軍用機が安全な角度で離着陸できるように、自国の旅客機は非常に危険な低空飛行を強いられている状態なのです。

国士くん
国士くん

あれ?「嘉手納空域」は、二〇一〇年に日本へ返還されたはずでは?

そのカラクリがわかれば、『戦後79年経っても首都圏上空に巨大な米軍管理空域(横田空域)が存在するのか?』という謎の答も、少しずつ見えてきます。

そのカラクリ

下図が、そのカラクリの概念図です。

出典:『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』図5

上の図は、一九七二年の本土復帰から二〇一〇年に返還されるまで沖縄に存在した「嘉手納空域」の概念図です。占領時代と変わらず、島の上空すべてが米軍に支配されています。(グレー部分)

日本が管制業務を許されていた部分は白色部分のみ

下の図は、二〇一〇年三月に空域全体が日本に返還された後の「嘉手納空域」の概念図です。

嘉手納基地と普天間基地周辺以外は、すべて日本側が那覇空港で行うことになりました。(白色部分)

しかしながら、

那覇空港の管制所には、いまでも「米軍管制官(現役軍人)」ならぬ「米軍管制官(退役軍人)」が常駐しているのです。

それには理由がありました。

そのウラ側で、巨大な「米軍優先空域」がひそかに設定されていたのです!

その名は、『アライバル・セクター(着陸空域)』というものです。

出典:『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』図6

ご覧のとおり、長さ一〇八キロ、幅三六キロ、高さ一二〇〇メートル(高度六〇〇メートルから一八〇〇メートルまで)という巨大な「米軍優先空域です。

沖縄本島がすっぽりとこの空域に覆われています。

国士君
国士君

意味ないじゃん (-_-;)

そのウラ側に該当するものが、『日米合同委員会』というものです。

本土も同じ

本土も沖縄本島の構図と同じです。

二〇一〇年の「嘉手納空域の返還」と同様、一九五二年の本土でも、日本の空(航空管制権)はすべて日本へ返還するという「オモテ」の取り決めが結ばれました。

沖縄本島と同様、そのウラ側では、巨大な「米軍優先空域」がひそかに設定されていたのです。

以下はその手口です。

 まず、本土上空の航空管制権はすべて日本に返還するが、ただし「米軍基地とその周辺は例外とする」という密約を結ぶ。さらに密室の協議によって、「その周辺」という言葉の意味を途方もなく拡大していく。その結果うまれたのが、これまで述べてきた巨大な横田空域であり、岩国空域なのです。

出典:『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』

その密約の協議(ウラ側)が、『日米合同委員会』です。

沖縄では「嘉手納空域」が返還されたあとも、米軍機が自由に軍事演習を行っている状態です。

では、本土は?横田空域と岩国空域だけが米軍に支配されているのでしょうか?

答はNoです!

表面上はそう見えても、実態はすべてが米軍に支配されているのです。

出典:『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』図7

左図は、日本の上空にある米軍の「低空飛行訓練ルート」です。

しかも、実際には米軍機がこうした各地の訓練ルートにたどりつくまでには、日本中のいろんな場所へ飛んでいくわけですから、事実上、米軍機は日本の上空全体を自由に飛ぶことができるのです。

国士くん
国士くん

なぜ?そんなことが可能なの?

米軍は、沖縄の上空に設定したような優先空域を、日本全土の上空にも、いつでもどこでも設定できる権利を持っているのです。

これもちゃんと根拠があります。

出典:『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』図8

左の図は、国土交通省航空局の資料に収録されているイラストです。

その中で、米軍の軍事演習にあわせて「移動型アルトラブ」と呼ばれる、一定の幅と高度をもった立体的な「臨時専用空域」を、日本全土の上空に次々と設定している事実が記録されています。

「日本政府は、軍事演習をおこなう米軍機については、優先的に管制権をあたえる」

という、日本国民は誰も知らない「日米合同委員会」での密約にもとづくものなのです。

航空法第6章の規定は適用しない

ここまでの話は、国民の知らないところで密約が結ばれているという内容のものでした。

でも、実は日本の法律の条文に、はっきり書かれている「事実」でもあるのです。

それは、一九五二年、占領終結と同時に新たに制定された日本の国内法「航空法特例法」の条文です。

航空法特例法 第3項

「前項の航空機[=米軍と国連軍機](略)については、航空法第6章の規定は(略)適用しない

「航空法第6章」とは?『離着陸する場所』『飛行禁止区域』『最低高度』『制限速度』『飛行計画の通報と承認』など、航空機が安全に運行するための43ヵ条(第57条~99条)

要するに、これらの条文は米軍機には適用されないということです。

米軍機は日本の上空において、どれだけ危険な飛行をしてもいい。それは合法でもある、と。

まとめ

2020年から新飛行経路というものが運用されていることはご存知でしょうか?

当初、その話(新飛行経路)を耳にしたときは、「横田空域」が少し緩和されるのか?と思ったものです。が、まるで違いました💦

戦後79年も経つのに、いまだに米軍は好き勝手に飛べて、自国の飛行機は飛べる空域が制限されている。。異常な状態なのですが、そのこと自体よりもっと気になるのは、この国のエリート官僚たちです。

そもそも自主防衛に対する問題意識も、ほとんど無いのでは?

国際機関(例えばWHO)を絶対視してしまっている(騙されていることに気付いていない)という疑い。。

とにかく、これらの問題は根深いのです(-_-;)

誠ちゃん
誠ちゃん

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

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