【情報セキュリティ】DNS「1.1.1.1」がプライバシー保護に効果的な理由と設定方法を解説

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DNSが「ドメインネームシステム」の略であることは広く知られていますが、その機能は多様です。

 1.1.1.1とは?

1.1.1.1は、Cloudflareが運営するパブリックDNSリゾルバで、高速でかつプライベートなインターネットを閲覧するための手段を提供します。

1.1.1.1を使うことで、インターネットへのアクセスを高速かつプライベートに保てます。

特長として、他の多くのDNSリゾルバーとは違い、「1.1.1.1」は、「ユーザーのデータを広告主に販売しない」というポリシーで運用されています。

しかも、他より早い(日本国内、ワールドワイド)と評価されています。

Japan

DNSとDNSリゾルバー

DNS(ドメインネームシステム)は、インターネットのアドレス帳のようなものです。

インターネットにアクセスするとき、example.comのようなドメイン名を使ってアクセスしますよね?

一方、コンピューターは数値の羅列であるIPアドレス(例:192.168.100.200)を使ってアクセスされます。

DNSは、人間が覚えやすいドメイン名をIPアドレスに翻訳し、ユーザーがサイトのIPアドレスがわからなくてもアクセスできるようにする仕組みのことをいいます。

DNSリゾルバーは、IPアドレスをドメイン名に一致させて返すサーバーのことです。

DNSリゾルバーは、通常はユーザーのインターネットサービスプロバイダー(ISP)やネットワーク管理者によって設定されます。

 1.1.1.1の特徴とメリット

インターネットサービスプロバイダー(ISP)のリゾルバーから「1.1.1.1」に切り替えることで、セキュリティとパフォーマンスが向上します。

一般的にインターネットサービスプロバイダー(ISP)は、DNSには強力な暗号化を使用していないと言われています。したがって、DNSクエリーがデータ侵害や攻撃にさらされるリスクがあるのです。

また、ISPは、ときおりDNS記録を使用してユーザーの活動を追跡することもあります。

一方、「1.1.1.1」は、DNSSECという仕組みを採用しているためセキュアな環境と言えます。

パフォーマンス面では、「1.1.1.1」は、310都市に及ぶCloudflareのネットワークに統合されているため、世界中どこからでも迅速な応答が得られます。

誠ちゃん
誠ちゃん

メリットを理解できたら、ササっと設定しておきましょう。(^.^)

  Windowsでの設定方法

Windowsで1.1.1.1を設定する方法は以下2通りです。

Windowsの標準機能から設定する

Windowsにプレインストールされている機能から、Wi-Fiと有線LANの両方で設定可能です。

 Wifiで設定する方法

  1. スタートから「設定」を選択
  2. 「ネットワークとインターネット」を選択
  3. 「Wi-Fi」を選択
  4. 「アダプターのオプションを変更する」を選択
  5. Wi-Fiのプロパティを開く
  6. インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)を選択しプロパティを開く
  7. 優先DNSサーバーと代替DNSサーバーに以下のとおり設定する

インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)を設定する

前述した「6.インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」をインターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)へ読み替えてください。

設定値は以下のとおりです。

 有線LANで設定する方法

前述した『3.「Wi-Fi」を選択』を、→「イーサネット」へ読み替えてWi-Fi同様に設定可能です。

専用アプリを使用する

1.1.1.1の専用アプリをインストールすれば、もっと簡単に設定可能です。

公式サイトからWindows用のアプリをダウンロードし、インストールします。

インストール後、トグルスイッチをONにするだけです。

デフォルトでは、WARPが有効になっています。(上図左側)

WARPを無効にしたい場合は、設定アイコンより「1.1.1.1 with WARP」を「1.1.1.1」へ切り替えましょう。

  WARPとは?

1.1.1.1とWARPの違いは何なの?

Cloudflare WARP(クラウドフレア ワープ)は、「1.1.1.1」をもとに、デバイスからインターネットへのすべてのトラフィックを安全に保護してくれるサービスです。

WARPは、いわゆるVPNサービスのことですが、現在は無料で提供されています。

デバイスからのトラフィックは暗号化され、Cloudflareのネットワークを通じてインターネットへ接続されます。

WARPを使用すれば、ISP(プロバイダ)に通信内容を知られることはなく、接続先のサーバー(Webサイト)からも自分のIPアドレスを知られることはなくなります。但し、このサービスを使用するということは、「ISPよりCloudflareを信用する」という判断になることは留意しておく必要があります。

WARPのデフォルトは無料版ですが、より高速のサービスである WARP+ も利用可能です。

WARP+は有料ですが、紹介コードを使用することで、紹介した側と紹介された側の両方がWARP+の1GB分を無料で利用可能です。

スマホにアプリをインストールし、以下の招待コードをクリックすればインポートされます。

紹介コード:https://warp.plus/yizM3(スマホのみ有効)

  まとめ

1.1.1.1は、Cloudflareが運営するパブリックDNSリゾルバで、高速でかつプライベートなインターネットを閲覧するための手段として提供されています。

1.1.1.1を使うことで、インターネットへのアクセスを高速かつプライベートに保てるのでおすすめです。

Cloudflareを信用した上で使用するということにはなりますが、接続先のサーバー(Webサイト)から自分のIPアドレスを隠せるメリットは大きいと考えます。

ちなみに、Appleユーザーで「誰からもIPアドレスを知られたくない!」という方には、「iCloud プライベートリレー」という有料サービスがありますのでご参考に。

誠ちゃん
誠ちゃん

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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