いま、Miiskeyが話題です。
その理由は、「分散型SNS」というキーワードにあります。
Misskey の開発者であるsyuilo が作成されたサイト「Misskey Hub」には、以下のように紹介されています。
Misskeyはフリーかつオープンなプロジェクトで、誰でも自由にMisskeyを使ったサーバーを作成できるため、既に様々なサーバーがインターネット上に公開されています。また重要な特徴として、MisskeyはActivityPubと呼ばれる分散通信プロトコルを実装しているので、どのサーバーを選んでも他のサーバーのユーザーとやりとりすることができます。これが分散型と言われる所以で、単一の運営者によって単一のURLで公開されるような、Twitterなどの他サービスとは根本的に異なっています。
出典:Misskey Hub
サーバーによって主な話題のテーマやユーザー層、言語などは異なり、自分にあったサーバーを探すのも楽しみのひとつです(もちろん自分のサーバーを作るのも一興です)。
中央集権型で、もしも、この『単一の運営者』が悪魔(^^;)だったとしたらどうなると思いますか?
分散型のメリットはいろいろありますが、個人的には「セキュア」にあると強く思います。
この記事は、Misskeyの特長を理解することができ、かつ、どのサーバー(インスタンスと呼ばれる)を使うのが自分にとっていいのか?とお悩みの方へヒントを与えてくれるはずです。
そもそも「Misskey」とは?
その歴史
Misskeyは、バージョンアップごとにコードネームが変わってきました。
- aoiの時代 (2014/6~):syuiloにより開発開始。ミス等によるデータ消失や資金難によるサイトダウンなどのトラブルがありつつも寄付などにより都度復活します。
- nighthike時代 (2018/4~):ActivityPubに対応したnighthikeをリリースすることで、分散型SNSとしての道を歩み始めます。
- daybreak時代 (2019/4~):データベースソフトウェアにPostgreSQLを採用したv11がリリースされます。また、v11移行に伴いmisskey.ioが開設されます。
- indigo時代 (2020/2~):v12がリリースされコードネームがindigoとなります。
- nasubi時代 (2023/1~):v13がリリースされ現在に至ります。
分散型のサービスとして有名なのは「Mastodon(マストドン)」ですが、Misskeyは開発当初から分散型でスタートしたわけではなく、開発途中で移行しています。つまり、「脱中央集権型」という拘りから始まったMastodonよりは柔軟性のあるプロジェクトと言えそうです。
ちなみに、Misskeyではサーバのことをインスタンスと呼びます。
中央集権型との違い
冒頭にも書きましたが、その違いを簡単に言ってしまうと、前者は1社単独でインフラを含むサービス全体を独占して運営しますが、後者(分散型)は誰でもサーバーを建てることができ、サービスを提供することも可能です。
プライバシーとコントロール
Misskey(分散型)は、データやコンテンツといった情報を個々で管理制御することができます。つまり、個人のプライバシーを尊重したプラットフォームと言えます。
オープンソース
Misskeyはオープンソースです。したがってカスタマイズや拡張が容易にできます。また、オープンソースは透明性が高まることにも繋がるので、よりセキュアな環境と言えます。
まさに監視し合っている状態ですね。
カスタマイズ性
インスタンスの管理者は、外観や機能をカスタマイズ可能です。このことによって個性ある独自のコミュニティを形成することができます。
プラグインによる機能拡張
プラグインを追加して機能を拡張することもできます。例えば、カスタム絵文字やボットの導入です。
国際コミュニティ
Misskeyは、多言語サポートにより世界中にユーザーコミュニティが存在しています。
非営利志向
インスタンスの中には、広告表示を行わない非営利志向のインスタンスも存在します。
選択自由度
自分の価値観やニーズに合ったインスタンスを自由に選択することが可能です。したがって、居心地が悪くなって場所を変えることも自由にできます。
Misskeyのデメリット
もちろん、Misskey(分散型SNS)にはデメリットもあります。
認知度の低さ
Misskeyは、一般的なSNSプラットフォームに比べて知名度が低いため、当然ながら登録者数は多くありません。したがって、フォロワーを見つけるのは簡単ではないでしょう。
サポートとドキュメンテーション
サポートやドキュメンテーションは、大手(中央集権型)に比べて限定的になるでしょう。また、問題が発生した場合の解決が困難になるリスクも高いと言えます。
技術的難易度
自らインスタンスを建てて運用するとなると、当然ながら設定や管理に関する技術的な知識は必要になるでしょう。
トラフィックとパフォーマンス
インスタンスを建てる場合は、トラフィック量やパフォーマンスに関する管理が必要になります。また、維持向上のためのコストも掛かってくると予想されます。
セキュリティ
オープンソースであるが故のセキュリティリスクは避けられません。それ相応の対策は当然ながら必要です。
言ってる意味がわかりません。^^;
その答えは、分散型SNSが導いてくれますよ。??
以下に説明します。
情報の一極化という弊害
こういう場合、対話型AIは便利です。
早速、質問してみました。
情報の一極化とは?
その回答です。(そのままコピペ)
情報の一極化(Information Centralization)とは、情報が制御された中央の場所や機関に集中する現象を指します。この中央の場所や機関が情報の収集、管理、配信、制御を行い、他の人や組織に対して情報へのアクセスや権限を与えるかどうかを決定します。
一極化は、情報技術、メディア、インターネットの発展に伴って増加することがあります。一極化の典型的な例は、大手テクノロジーカンパニーやソーシャルメディアプラットフォームが情報の中心的な収集地点として機能し、ユーザーのデータやコンテンツを管理することです。これにより、情報の流れとアクセスが特定のプラットフォームや機関に依存し、その中央機関が情報に対する支配力を持つことがあります。
情報の一極化にはいくつかの関連する懸念が存在します。これには以下のような要因が含まれます:
- プライバシーの懸念: 個人のデータや情報が中央の機関に集中すると、プライバシーの侵害や個人情報の漏洩のリスクが高まる可能性があります。
- 情報へのアクセス制限: 中央集権的なプラットフォームが情報を制御するため、特定の情報へのアクセスが制限されることがあり、情報の多様性や公平性に影響を与えることがあります。
- 情報の改ざん: 中央集権的な機関が情報を管理する場合、情報の改ざんや誤情報の拡散のリスクが存在します。
- イノベーションの制約: 一極化が進むと、新興企業や競合他社が市場に参入しにくくなり、イノベーションが制約されることがあります。
情報の一極化に対処するために、分散型技術やプラットフォーム、データの所有権の強化、プライバシー保護の規制などが提案されています。これにより、情報の多様性、セキュリティ、公平性を維持するための努力が行われています。
全部、答えが書いてありますね。驚きです。(@_@)
情報に対する支配力を持つ
一極化は、情報技術、メディア、インターネットの発展に伴って増加する
そのことによって起きる現象
情報の流れとアクセスが特定のプラットフォームや機関に依存し、その中央機関が情報に対する支配力を持つことがあります。
プライバシーの懸念
「情報に対する支配力を持つ」ことによって生じる問題点①
個人のデータや情報が中央の機関に集中すると、プライバシーの侵害や個人情報の漏洩のリスクが高まる可能性があります。
多様性や公平性に影響を与える
「情報に対する支配力を持つ」ことによって生じる問題点②
中央集権的なプラットフォームが情報を制御するため、特定の情報へのアクセスが制限されることがあり、情報の多様性や公平性に影響を与えることがあります。
情報改ざんと誤情報拡散のリスク
「情報に対する支配力を持つ」ことによって生じる問題点③
中央集権的な機関が情報を管理する場合、情報の改ざんや誤情報の拡散のリスクが存在します。
イノベーションの制約
一極化が進むと、新興企業や競合他社が市場に参入しにくくなり、イノベーションが制約されることがあります。
これらの結果として、『貧富の差は広がり、社会は分断され、衝突が起き始めている』というのが現状なんだと思います。
その象徴的な出来事が前回の米国大統領選挙でした。
つまり、国家よりも「情報に対する支配力を持ったプラットフォーマー」が力が持つようになった。ということです。
情報に対する支配力を持ったプラットフォーマー
そのことについて、対話型AIがまた証明してくれましたよ。^^;
先ほどと同じ質問をしてみました。
情報の一極化とは?
その回答です。(そのままコピペ)
同じ質問でも会話の流れから回答内容も変わってきます。このように学習するところが対話型AIの大きな特長でもありますね。
情報の一極化(Information Centralization)とは、情報が特定の中央機関やプラットフォームに集中する現象を指します。これは情報が一つまたは一握りの中心的な場所で収集、管理、配信され、他の人や組織に対してその情報へのアクセスや権限を制御することを意味します。情報の一極化が進行すると、特定の主体が情報に関する支配力を持ち、情報の制御や流通が中央から行われることが一般的です。
情報の一極化の例としては、次のようなものがあります:
- ソーシャルメディアプラットフォーム: 大手ソーシャルメディア企業(例: Facebook、Twitter)が数十億人以上のユーザーのデータとコンテンツを集中的に管理し、広告や情報配信をコントロールする現象があります。
- クラウドコンピューティング: 大手クラウドプロバイダー(例: Amazon Web Services、Microsoft Azure)がデータストレージと処理を一元的に提供し、多くの企業やサービスがクラウド上で運用することが一般的です。
- 検索エンジン: 主要な検索エンジン(例: Google)がインターネット上の情報を一元的にインデックス化し、検索結果を提供するため、情報へのアクセスが中央で制御されます。
- 大手メディア企業: 大手メディア企業が新聞、テレビ、ラジオなどで情報を制御し、大規模な視聴者や読者に情報を提供することがあります。
情報の一極化が進むと、情報にアクセスする人々や組織は中央機関に依存し、情報の流通と制御が特定の主体に集中することが問題となることがあります。これには情報のプライバシー、公平性、多様性への影響などが含まれます。一方で、情報の一極化には効率性や一貫性の向上などの利点もあるため、バランスを取ることが重要です。
ドンピシャの具体的な企業名で答えてくれました!
ソーシャルメディアプラットフォーム
数十億人以上のユーザーのデータとコンテンツを集中的に管理し、広告や情報配信をコントロールします。
クラウドコンピューティング
データストレージと処理を一元的に提供し、多くの企業やサービスがクラウド上で運用されます。
検索エンジン
インターネット上の情報を一元的にインデックス化し、検索結果を提供するため情報へのアクセスが中央で制御されます。
大手メディア企業
新聞、テレビ、ラジオなどで情報をコントロールします。
質問:上記以外に情報源はありますか?
ほとんどの人が、これらの情報源の中だけで生活しているのではないでしょうか?
筆者もそうです。
ここで、冒頭に書いた問題提起に戻ります。^^;
もしも、この『単一の運営者』が悪魔(^^;)だったとしたらどうなるでしょうか?
悪魔でないとしても、この国で有事が起きたら。とか、運営側の事情で一方的にサービスが停止される。とか、考えられるリスクはいくつでもありますよね?とにかく今の依存体質は非常にヤバイと言えます。(-_-;)
国内にNHKや朝日新聞があるじゃん。
それらは別に問題(ここでは触れません)があり、全く論外です。💦
信用できないことは先般のパンデミック報道でも明らかです。
ここまでが、何故分散型SNSなのか?の理由です。
参考記事:『Misskeyのアカウントを作りたくなるわけ』
Misskeyを選択する理由
どのSNSを選ぶか?
現時点(2023年9月)で運用されている分散型SNSは、ざっとこんな感じです。
SNS名称 | カテゴリー | ネットワーク |
Mastodon | ミニブログ | ActivityPub |
Misskey | ミニブログ | ActivityPub |
Bluesky | ミニブログ | AT Protocol |
Damus | ミニブログ | Nostr |
Phaver | ミニブログ | Lens Protocol (ブロックチェーン) |
Lenster | ミニブログ | Lens Protocol (ブロックチェーン) |
Odysee | 動画 | LBRY (ブロックチェーン) |
DLive | 動画 | Tron (ブロックチェーン) |
DTube | 動画 | Steem (ブロックチェーン) |
Steemit | ニュース | Steem (ブロックチェーン) |
カテゴリー(ミニブログ)を選択
目的からミニブログを選択すると以下の6つに絞られます。
SNS名称 | カテゴリー | ネットワーク | 備考 |
Mastodon | ミニブログ | ActivityPub | ユーザー数1千万人~ |
Misskey | ミニブログ | ActivityPub | 日本国内で誕生 |
Bluesky | ミニブログ | AT Protocol | Twitterが出資 |
Damus | ミニブログ | Nostr | Apple系のみ |
Phaver | ミニブログ | Lens Protocol (ブロックチェーン) | Web3対応 |
Lenster | ミニブログ | Lens Protocol (ブロックチェーン) | Web3対応 |
この中から選ぶとなると、最大ユーザー数の「Mastodon」と繋がることができ、唯一日本発ということで迷いなく「Misskey」となりました。
下図は、ActivityPubの概念図です。
ただ、ブロックチェーンプロトコルを採用する「Phaver」と「Lenster」は今後要注目です。
MisskeyもWeb3.0対応となることに期待します。Web3.0については以下の記事をご参考に!
どのインスタンス(サーバー)を選ぶか?
通常はここから↓自分に合ったインスタンスを選ぶことになります。
インスタンスを選ぶ上で重要なのが、何を目的にするのか?です。
エンタメとして、いろんな人と繋がりたいということであれば、機能面やサポート面を優先して選択すれば間違いないでしょう。
情報収集のために「あのインスタンス」の「あのアカウント」をフォローしたいのであれば、該当アカウントを対象に選べばいいでしょう。
筆者の場合、「中央集権型」に対するリスクヘッジとして、ということは前述したとおりです。
まとめ
本記事では、Misskeyのインスタンスを立てるまでの経緯とその背景を書きました。
ということで、数か月間試しで運用しましたが、気が変わりました💦
その理由はこちら↓です。
また気が変わるかもしれません💦が、今後の流れとしては、これらの中から次世代SNSとして頭角を現すことになってくると思われます。というより、そうでないと困ります。
みずからサーバーを立てる場合、「Xserver VPS」をお勧めします。最大の理由はコスパですが、レンタルサーバー国内シェアNo.1でもあり、「Misskey」への開発支援を行っている心強い日本企業でもあるからです。
筆者と同様、DIYでサーバーを建てたい方は「Xserver VPS」をお勧めします。今なら『初回お支払い料金がプランに応じて最大《32,000円割引》』です!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
明治維新以降、この国は強力な中央集権化によってここまで成長してきました。当時の欧米列強から国を守るため、そして経済成長するためには、そうせざるを得なかったのであり、結果を見れば決して間違いではなかったのでしょう。バブル時代までは、、でも近年はどうでしょう?
今の世界情勢を見れば、立ち行かなくなってきているのは日本だけのことではありません。
何故か?