Flare Network(FLR)は、2024年1月15日、Flareネットワークを支えるFlare Time Series Oracle(FTSO)として、「Google Cloud」が参加したことを発表しました。
このニュースが発表されたことを受けて、FLR価格は急騰しました。
本記事を読むことで、FLRネットワークとGoogle Cloudとの関係性について理解することができ、FLRトークンの将来性と効果的な運用方法を知ることができます。
FLRネットワークとは?
フレア(FLR/ Flare Networks)は、リップル(XRP)のエアドロップの実施によって配布された暗号資産(仮想通貨)で、以前はSparkトークンと呼ばれていた時期もありました。
まだ、あまり馴染みがないフレアですが、リップル(XRP)は日本国内で人気がある暗号資産であり、取り扱う取引所も多いため、フレアを入手できる機会は今後増える可能性が高いといえるでしょう。
フレア(FLR/ Flare Networks)の強み
フレア(FLR/ Flare Networks)は、「すべてをつなぐ」という目的のもと、異なるブロックチェーンをつなぐ役割を果たすプロジェクトです。
暗号資産(仮想通貨)は、異なるブロックチェーン同士では互換がなく相互運用性がないため、異なる暗号資産(仮想通貨)を交換するためには取引所を介して交換する必要がありました。
この課題に対し、フレアはブロックチェーン同士を安全につないで、トークンや情報を自由に流通させることを可能にするというものです。
イーサリアムの開発環境との互換性
フレアには、イーサリアム仮想マシン(EVM/Ethereum Virtual Machine)が含まれているため、イーサリアムのスマートコントラクトでも実行可能です。
イーサリアム仮想マシン(EVM)については、以前に記事にしていますので参考にしてください。
イーサリアム仮想マシン(EVM)により、イーサリアムで作成されたツールや、Dapps(分散型アプリ)もFlare Networks上で動作させることが可能になります。
つまり、イーサリアムでのDappsの開発経験がある開発者は、Flare Networks上でも簡単にDappsを開発できるようになるのです。
FBA(Federated Byzantine Agreement)の採用
フレアは、独自のコンセンサスアルゴリズムであるFBA(Federated Byzantine Agreement)というものを採用しています。
コンセンサスアルゴリズムというと、ビットコインのPoW(プルーフ・オブ・ワーク)や、イーサリアムのPoS(プルーフ・オブ・ステーク)が有名ですが、それぞれ莫大な電力消費、経済的なインセンティブが必要というデメリットがあります。FBAはこれらを必要としないトランザクションの承認が可能なのです。
FBA(Federated Byzantine Agreement)は難解ですが、PoSのデメリット(ブロック生成の集中化)を改善した新たなコンセンサスアルゴリズムであると覚えておきましょう。
Google Cloudとは?
Google Cloud とは、Google がクラウド上で提供するサービス群の総称のことです
概要
Google Cloudは、Amazonが提供するAWS(Amazon Web Services)やMicrosoftが提供するMicrosoft Azureと比較されることの多い3大クラウドサービスの1つです。
検索エンジン、クラウドメールのGmail、クラウドストレージであるGoogleドライブなど、Googleが展開するサービスで蓄積されたノウハウを活かして提供されるサービスを利用することができます。
Google Cloudでできることの具体例
Google Cloudの主な機能の具体例として以下のジャンルがあります。
- ストレージ
- ビッグデータ解析
- 機械学習
- コンピューティング
提携の目的
Flareネットワークからの発表によれば、Flareネットワークを支えるFlare Time Series Oracle(FTSO)として「Google Cloud」が参加するようです。
Flare Time Series Oracle(FTSO)とは?
Flare Time Series Oracle(FTSO)は、Flareネットワークのバリデータとして機能する組織のことです。
FTSOは、Flareブロックチェーンにおける新しいブロックの検証を担当します。
この仕組みによって、暗号資産(仮想通貨)であるFLRトークン保有者は、FTSOへの委任作業を行うことによりステーキング報酬を獲得することができるようになります。
FLRのステーキング
FLRのステーキングは「Flare Portal」や「Bifrost Wallet」を通じて行うことが可能です。
保有するFLRをWFLRに変換(ラップ)して、好みのFTSOに委任(デリゲート)することで「FTSO委任報酬」と「FlareDrop分配金」を受け取れます。(2026年1月30日まで配布)
今回の提携により、自由に選択できるFTSOへ新たに『Google Cloud』が加わったということになります。
FLRをステーキングする手順については、以下の記事が参考になると思います。
2026年1月30日まで配布されるステーキング報酬は、残り2年(2024年1月時点)となりました。
どれくらい増やせるの?と思われた方には以下の記事が参考になるはずです。
見積りツールを使えば報酬額が見積もれます!※Account balance [WFLR]:ここに委任する量を入力
まとめ
今回の発表について、Flareの共同設立者兼CEOであるヒューゴ・フィリオン氏と、Google CloudのWeb3担当責任者であるジェームス・トロマンズ氏は次のようにコメントしています。
【Flare:ヒューゴ・フィリオン氏】
データのためのブロックチェーンとして、Google CloudがFlareに貢献するインフラプロバイダーの既存の分散型ネットワークに加わることをうれしく思います。私たちが協力することで、分散型データを中核に据えた、より強固な分散型スマートコントラクト・プラットフォームを提供することができるでしょう。ブロックチェーン分野における既存のユーティリティの多くは、分散型計算と外部データとの結びつきから来ていますが、既存のオラクル・システムは、分散化しにくく、使用コストが高く、スケーリングが困難で、レイテンシが大きいという重大な欠点に悩まされています。
Flareは分散型データ取得に最適化された唯一のスマートコントラクトプラットフォームであり、Flareのオラクルはネットワークの構造に組み込まれているため金融投機を超えた、より関連性の高い新しいユースケースを構築するために開発者が必要なすべてのデータを提供することができます。
出典:仮想通貨ニュースメディアビットタイムズ
【Google Cloud:ジェームス・トロマンズ氏】
出典:仮想通貨ニュースメディアビットタイムズ
関連性の高いブロックチェーンのユースケースを増やし、技術をよりグローバルに普及させるためには、スケールの大きなデータアクセスが重要です。Google CloudがFlareネットワークのバリデーターになることで、そのミッションをサポートすることができるでしょう。
コメントから垣間見えるブロックチェーン最大の課題は、『スケーラビリティ問題』です。
今回の提携が、この問題をブレークスルーしてくれるのかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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